バイヤーの田中秀明氏はコロナ禍以前に福岡に移住し、古着卸事業HepiHepi(福岡県古賀市)を運営している。同氏はもともと関西で古着卸事業に携わった過去があり、その知識やバイヤー能力を生かして移住先で活躍。米国現地で1点1点選んで買い付けた良質な古着が強みだ。
生地感やサイズ感などの古着の個性に着目
まるで小売店のような買付け用倉庫
取材時で在庫は約3トンあり、一度のバイイングでは1.5トン分を仕入れる。仕入れ先は米国で、田中氏や同店のスタッフが現地まで出向いて直接確認してピックしている。平均販売単価は夏物で1点2300~2400円程度、冬物で3000円台前半だ。商品の特徴はそのセレクト性だ。ブランドにはあまりこだわらず、サイズ感・生地感・状態・デザインなどを重視している。「ネット店舗よりもリアル店舗向けの商品が中心」と田中氏は説明する。顧客は九州が中心だが、大阪や東京からわざわざ来る目利きも少なくない。
第566号(2023/08/25発行)21面