コロナ禍拡大以降に注目を集めた無人店ビジネスにおいて、古着販売でスケールしているのがSELFURUGI(セルフルギ)だ。国内に13店まで広げている。運営するAVEND(東京都豊島区)の南雲宏樹社長に、その仕組み化経営について聞いた。
無人古着店、仕組み化で13店
本部で商品管理、FC店に販売分業
有人店より来店者の声集まる施策も
AVEND(セルフルギ)
南雲 宏樹社長
── コロナ禍が拡大した2020年にあらゆる無人店ビジネスが広がった。リユース業界でも無人店が出始めていたが、セルフルギは翌年の21年にスタート。後発ながらも無人古着店のビジネスに着眼した経緯を教えてください。
南雲 私はもともと古着を全く着なかったんですが、色々と情報を知る中で実際に古着店に行って 買ってみて、「意外といいアイテムがあるんだな」と実感したんです。競合分析をしていくと、既存の古着店は常連さんのリピートによって成り立っていることを感じ、これは少し見方を変えると、常連さんをメインとしてしまうことで新しいお客さんにとって入りにくさがあるとも思いました。自分のように古着の良さを感じられる人がいるのに、お店側がリピーター向けをメインとしていては、一般のお客さんにリーチできずもったいない。そこに商機があると思いました。
── なるほど。それで、入りやすさを意識して無人店に。
第569号(2023/10/10発行)9面