フィリピンにあるさまざまなオークションを視察しましたが、その中でも「フジジャパンオークション」は、現地に住む下里夫妻とZERO PLUSという日本の企業によって運営されており、マニラで一番の人気です。マニラ近郊のバレンズエラやパンパンガで開催されており2016年から現在まで一時的な休止を挟みつつ、事業を続けています。新型コロナウイルスが猛威を奮い、多数のオークションが終了に追い込まれた際には、人数制限等十分な対策を実施し、顧客に対しても誠実な対応を心がけることにより、他が致命的な損害を被る中で逆に信用を獲得した強者です。
フィリピンオークションイベント
「フジジャパン」の舞台裏に突撃
このオークションのルールですが、番号の書かれた札を使用した入札形式です。例えば1000ペソの商品が出品された場合、最初に札を上げた人がいれば、その価格からスタート。二回目以降は札を上げるたびに100ペソずつ自動で価格が上昇していく仕組みです。もし、誰も札を上げなければ残念ながらその商品はお流れ。札を上げるだけというシンプルな入札方法に加え、上昇価格も固定なので、やり方自体はすぐに覚えられます。
第570号(2023/10/25発行)12面