手競りの古物市場のインボイス制度対応を支援するのが、「カイケツ」というツールだ。中古品輸出などを行うGrand Trading（千葉県八千代市）が提供している。売主がインボイス発行事業者かどうかなど、情報を入れ込んで運用。買主に渡る買い伝票をインボイスとして発行できる。
売主は課税事業者？ モニターに明示
カイケツを導入する市場の様子。競っている物品の売主が課税事業者かどうかをモニター上に明示
カイケツは、インボイス制度における「代理交付」を用いることを前提としている。代理交付とは、委託販売事業者が委託者の代わりにインボイス発行ができる制度。古物取引の仲介を行う古物市場の場合、委託販売事業者が市場主催主、委託者が課税事業者である市場の売主会員となる。
市場の終了後に買主へ渡る伝票がインボイスとなり、これの記載を制度に則り行わなくてはならない。不備があれば、買主が仕入税額控除を行えず、税額負担が大きくなってしまう。こうした会計部分において、カイケツがサポートしてくれる。
具体的な使い方は、こうだ。
第570号(2023/10/25発行)21面
