通期売上高の上方修正相次ぐ

リユース企業の業績が好調だ。バリュエンスHDの通期決算、及び2024年2月期決算企業の第2四半期迄の業績進捗を紹介する。各社好調に推移しており、通期の売上高を上方修正する企業が相次いでいる。

バリュエンスHD

売上高2割増
1000億円が視野に

バリュエンスHD（東京都港区）の2023年8月期の売上高が前期比20.1％増の761.3億円となった。主力の販路である自社オークションでの売上高が同19.1％増。会員数は3518となり、25％程度を海外が占める。また、落札額においても海外が3割程度を占める。

小売り売上高も同35.8％増。個人向けオークションを四半期毎に開催したのに加え、インバウンド需要の回復が寄与した。

今期は東京・大阪で2店舗の小売店の出店を計画。インバウンド需要の取り込みを狙う。また、海外各地域でのECサイト展開を加速させる。既に開設している米国やイギリスに加え、香港やフランス、シンガポールでの開設を予定。各地の在庫を連携することで、どこからでも購入できるようにする考えだ。

今期の売上高は前期比18.4％増の901.2億円を計画、25年8月期に計画する売上高1000億円を射程圏内に入れる。

第571号(2023/11/10発行)13面