使用済みの中古の香水に、独自の需要があるとにらむリユース店が現れている。二次流通も、人気のブランドの多様化が進み始めた。流行にとらわれず自分の好みを反映した香りを選びたい、香水ならではの事情が影響している。
「好みに合うか試したい」需要
メゾンフレグランスや
アロマ系にも拡大
中古香水を扱う3店舗に取材したところ、クロエやディオール、シャネルが定番品として根強い点が共通していた。3ブランドの人気は衰えないまま、ニッチなブランドやシリーズも伸びてきたのがトレンドといえそうだ。
吉祥寺にある中古の化粧品と香水の買取販売店、プープディック(東京都武蔵野市)は、「メゾンフレグランス」が好調だ。百貨店の化粧品売り場にブースがないことが多い、香水が主力のブランドをいう。代表的なブランドはジョー・マローンやディプティック。出品してから1~2週間で完売し、回転率も高い。
コロナ禍の影響で、香りのニーズが変化した動向もある。リユースのファッション商材のECモール「ミラクルボックス」では、アロマやナチュラルな香りを特徴とするブランドが活況だ。自然派オーガニックコスメのSHIROやSABON、ニールズヤードも購入されている。
第577号(2024/02/10発行)13面