コーヨーフューチャー、総合リユース店が業者買取を強化
2024年03月23日
山梨県で総合リユース店「ゴリラーズ」を3店舗展開するコーヨーフューチャー(神奈川県厚木市)が法人からの買取を強化している。厚木にある業者買取拠点では、リユース事業者や一次流通企業から幅広いジャンルの商品を買い取っており、こうした企業の滞留在庫品を捌く駆け込み寺になっている。
滞留在庫品処分の「駆け込み寺」に
「倉庫早く空けたい」
丸ごと一括で買取り
厚木にある360坪の物流センター
コーヨーフューチャーの厚木にある360坪の物流センターには、一次流通企業やリユース企業からさまざまな商品の買取り依頼が舞い込んでいる。日立やハイアール、ハイセンス、アクアといった家電メーカーから液晶テレビやエアコン、洗濯機といった家電製品のアウトレット品を、また外資系総合スーパーからさまざまな過剰在庫品を買い取っている。その他、リユース事業者からも滞留在庫品の引き取り依頼が多数寄せられており、過剰や滞留在庫品に悩む企業の駆け込み寺的な存在だ。
同社の松﨑明治社長は、「家電メーカーからは、返品や箱崩れ、型落ちなど製品の動作は問題ないアウトレット品を買い取っています。また、スーパーからは、日用雑貨や消耗品、インテリア雑貨等さまざまな過剰在庫品を丸ごと買い取っています。同業の古物の方からも滞留品や倉庫を早く空けたいので、買取ってほしいと言われます」と話す。
幅広い捌き先が
買取りの強みに
こうした法人からの依頼が次々に寄せられ、物流センターは月に2~2.5回転し、年約4億円を売り上げる。一次流通企業やリユース事業者らがこぞって滞留品の買取を依頼するのは、同社が小口から大口まで商材問わず丸ごと買い取ってくれるためだ。「4トン車1台分まるごと買い取ってほしいと急な依頼があることもあります」(同氏)。商品を一括で受け入れられるのは、同社が幅広い販路を持っていることが大きい。
第580号(2024/03/25発行)14面