着物インフルエンサーが中古品販売「wake up kimono」開始
2024年04月25日
着物の着付け教室を運営するきものすなお(京都府京都市)は1月、中古の着物をECで販売する「wake up kimono」事業を始めた。同社の清水直社長は、着物の着付け方法を解説するYouTubeチャンネル「すなおの着物チャンネル」を運営し、登録者は33万人を超える。インフルエンサーとしての知名度や着付け教室で培った専門知識を、買取販売業に活かす。
帯とセットで3万円、初心者へ展開
自社ECにはどのようなシーンで着用できるかも掲載している
「着物業界の問題点として、着付けのルールが難しいことや着物を着る機会のなさ、費用が高いといったハードルがあると考えました。タンスに眠っている着物を循環させるには、持っている方に着ていただくだけではなく、行き先がなくなった着物をメンテナンスし売る取り組みが必要です」と清水直社長は話す。
販売は、コーディネート方法がわからない初心者に向けた展開を強化している。商品は、着物と帯をセットにして自社ECに掲載。中心商品単価は、約3万円となる。自社ECの商品ページには、「推しのコンサートコーデ」や「読書コーデ」などと記載し、どのようなシーンで着用できるかもわかるようにした。手が届きやすい価格帯が良いと、20~30代も購入しているという。
第582号(2024/04/25発行)6面