人によっては最大10連休ともいわれた今年のゴールデンウィーク。新型コロナ5類への移行後としては最長の大型連休だけに、海外旅行へ行く人も多かったようですね。とはいえ、歴史的な円安基調の真っただ中なだけに、ニュースでは旅行先の滞在費に苦心する人々の様子が報じられていたことも印象的でした。日銀による為替介入が行われるまでの間、4月に一時160円まで進んだドル円相場は、海外市場の相場に大きく影響したようです。
春先からショーの売れ行きが好調な香港市場では、ブランド時計の新品相場が急騰し、日本のバイヤーが困惑することに。多くのバイヤーが1香港ドル=19.7~19.95円ほどのレート換算の頭積もりだったところに、円安の加速化で20円を超える値をつけたためです。この間、ロレックスの6桁型番スポーツモデル、特にGMTマスターなどは6000~7000香港ドルほども高くなり、調整に追われる事態となりました。
世界的物価高で新品減少、二次流通にも影響か
第584号(2024/05/25発行)17面