コメ兵、初の売上高1000億円超え
2024年05月25日
コメ兵ホールディングス(愛知県名古屋市)の2024年3月期の連結売上高が前期比38.7%増の1195億円となった。1000億円を超えたのは同社では初。売上高及び営業利益は3期連続で過去最高を更新した。また、新たな中期経営計画を発表し、80周年に当たる4年後の連結売上高で2500億円を計画。石原卓児社長に好業績の要因を聞いた。
個人買取と小売りが好調で売上4割増
4年後売上高2500億円を計画
コメ兵ホールディングス
石原 卓児社長
コメ兵HDの好業績の背景には、消費者からの買取りが好調なことがある。個人買取額は前期比4割増の612.1億円。買取専門店を中心に出店し、店舗数は54増加の234店に拡大した。
期初の売上高計画は1000億円だったが、大幅に上振れた要因を石原卓児社長は、「小売りが伸びた面が大きい」と話す。小売りの売上構成比は48.4%と前期比1.5pt増加。わずかな上昇に見えるが、金額換算すると578億円と4割強の伸びだ。訪日客の回復に伴う免税販売の増加も後押し。免税売上は142億円と3倍程度の伸びを示している。
第584号(2024/05/25発行)1面