B級品や廃盤商品も販売、アウトドア専門店《第217回》

検索

コールマンショップ流山店(千葉県流山市)

B級品や廃盤商品も販売、アウトドア専門店《第217回》

「繁盛店の店づくり」

2020年04月18日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
キャンプブームの今、アウトドア用品のニーズが高まっている。コールマンジャパン(東京都港区)が運営するコールマンショップ流山店では新品商品の他にも、箱にダメージを受けたB級品や廃盤商品なども併せて販売。
実際に商品を試せるスペースを設け、キャンプ初心者でも入りやすい店づくりをしている。

繁盛店の店づくり vol.217

コールマンショップ流山店の入口コールマンショップ流山店の入口。外から見た時に、アウトドアショップだとわかるように、簡単に設営ができるテントを置いている。撮影時には子どもたちの遊ぶ姿も

「当店の強みは実際に商品を試すことができ、専門知識を持ったスタッフに相談できるところです」と話す、コールマンショップ流山店副店長の貝塚直洋さん。

貝塚直洋さんコールマンショップ流山店 副店長 貝塚直洋さん

店内にはコールマンの現行商品の他にも、廃盤商品なども販売。その割合は1割未満ほど。売れ筋商品はテントやイスだ店内には使い心地などを試すことができるよう、ウッドデッキにテントを張ったり、ランタンも点火し明るさを実感してもらうように工夫している。

ウッドデッキにはテントを設営ウッドデッキにはテントを設営。奥にはマットを敷き、実際にキャンプをしているようなシチュエーションを作っている

「ファミリー向けのテントは男性が立っても余裕があるくらいの高さがあります。ランタンに火を灯すと、『こんなに明るいの?』と驚かれることもありますね」と貝塚さん。

ランタンに火を付けて明るさを体験できるコーナーランタンに火を付けて、明るさを体験できるコーナー。初めてランタンの火を見るお客も多く、喜ばれている

今はネットでアウトドア用品を購入する人が多く、使い方がわからずに相談に来るケースも少なくないという。

メインの客層はファミリー層だが、最近はソロキャンプブームもあり、一人用の商品のニーズも高まっている。昨年の台風の時は、災害に備えてLEDのランタン、寝袋、調理用バーナーなどの問い合わせも予想以上に増えた。スマホの充電もできるランタンもあり、スタッフはどんなシーンで使いたいのか丁寧にヒアリングしている。

「初心者のお客様が増えています。当店で色々な商品に触れていただいて、アウトドアファンになってもらえたらと思います」と貝塚さんは話している。

店内には寝袋も置いてある店内にも実際に大きさや寝心地を試せるよう、寝袋が置いてある

入口近くにはライトユーザー向けの商品入口近くには、ライトユーザー向けに普段使いもできるリュックや保冷機能の付いたトートバッグ、バーベキュー用品などを陳列。奥に本格的なキャンプ用品を置いている

商品はカテゴリー別に分けてディスプレイ商品はカテゴリー別に分けてディスプレイ。様々なアイテムを比較しながら選べるようにしている

キャンプの思い出も繋ぎます
プロダクトセンター併設

プロダクトセンター(修理工場)も併設しているこの店舗には、週に10〜20件ほど修理の相談がある。特に多いのがランタンやバーナーなどの燃焼機の修理。全体の約5割を占める。約3割がテントの修理だ。

中には、父親や祖父が使っていた古いランタンが持ち込まれることもある。

「古いものでも修理をすれば、長く使えます。キャンプの思い出が詰まった品物を次の世代の方にも繋いでいく役割も、このショップが果たしていると思います」とコールマンジャパンマーケティング本部の五十嵐砂利美さんは話す。

ノーススターチューブマントルランタン修理しているのは、ガソリンタイプの「ノーススターチューブマントルランタン」

Shop Data

オープン 2014年5月
取扱い商品 アウトドア用品全般
備考 店舗面積/約58.5坪(ウッドデッキ含む)
店頭在庫/約800点(在庫約5000点)

プロダクトセンター併設のショップとして1997年に松戸にオープン。その後、流山市に移転し、2014年に「コールマンショップ流山店」として開店した

第485号(2020/4/10発行)11面

Page top
閉じる