今年4月、奥多摩の溪谷沿いに佇む老舗旅館「玉翠荘」に「古本と喫茶 おくたま文庫」がオープンした。多摩川を眼下に臨む絶好のロケーションとレトロな雰囲気が特徴のブックカフェだ。店主はリユース企業に勤めるデザイナーの岡村裕美さん。オープンまでの道のりをインタビューした。
古本と喫茶 おくたま文庫
心地よい日差しが差し込む店内。昭和の世界に迷い込んだような感覚になる
店内に聞こえるのは川のせせらぎ。キャンプの薪の燃える匂いも漂う。おくたま文庫には外の世界から切り離された、ゆっくりとした時間が流れている。
(左下写真)おくたま文庫がある玉翠荘。多摩川の氷川渓谷に面している
(上・右下写真)玉翠荘の入口。おくたま文庫に行くには、靴を脱いで旅館に入り、地下3階まで階段を降りていく
店主の岡村裕美さんは普段は「古本買取コンシェルジュ」を運営する嵯峨野(埼玉県入間市)で、デザイナーとして勤務。おくたま文庫が開店するのは週末の土日のいずれかだ。
オープン | 2021年4月24日 |
---|---|
備考 | 店頭在庫/800〜1000冊 店舗面積/75.9㎡ 客層/男女比は3:7。 備考/「古本と喫茶 おくたま文庫」はオープン日の翌日から緊急事態宣言となり、休業を余儀なくされたが、10月から営業を再開した。 |
第523号(2021/11/10発行)11面