埼玉県飯能市で70年間、街の金物店として市民に愛されてきた「深田屋商店」。2021年に閉店した後、2023年5月、くらしの循環センター「フカダヤ」としてリニューアルオープンした。まだ使えるモノをレスキューし、次世代に繋げる活動をしている。
くらしの循環センター フカダヤ
リユースで商店街を活性化
店舗の右側は、旅行代理店などの活動をしている人のシェアスペース。リサイクルショップとの区切りには、使われなくなった古い窓枠を使った。レトロな雰囲気を出すと同時に、スペースを区切ることで、冷暖房の効率も上げている
「フカダヤ」を運営するのは、飯能市のまちづくり会社「Akinai」。「店を街のために有効活用させてほしい」と人づてに閉店した深田屋商店のオーナーに相談し、2022年から市内外のボランティアと一緒にリノベーションをスタート。2023年5月、オープンにこぎつけた。
フカダヤの看板はフライパン、卵焼き器、ハサミ、シャベル、ネズミ取り機など、深田屋商店で扱っていた商材を組み合わせて制作した。店のテーマである「循環」がここにも表現されている。
店頭に並ぶのは深田屋商店に残っていた金物系の在庫の他、知り合いからレスキューした、まだ使えるのに捨てられる運命にあった品々。買取りではなく、寄付してもらっている。その他、飯能市の特産品なども販売している。
オープン | 2023年5月13日 |
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備考 | ●売場面積/約32坪(シェアスペース込み) ●客層/男性:女性=5:5 |
第569号(2023/10/10発行)15面