中古スマホで急速な成長を見せるのが中古スマホ買取店「モバステ」を運営するパステック(北海道札幌市)だ。海外販路を強みに毎年のように急成長を続け、前期に売上高は200億円を突破。人材採用も順調だ。その要因は、徹底して「勝てる勝負で戦う」という同社の方針がある。
中古スマホで売上200億円
弱者の戦略を徹底で成長
未経験者採用で人材確保
パステック
油利 寅生社長
携帯代理店のつながりで
リユース事業を立ち上げ
──油利さんとパステックの沿革を教えてください。
油利 はい。もともと自分は携帯電話の代理店の会社を運営していたんですが、2008年ごろから、携帯の代理店ビジネスが落ちていくと感じ、次の事業を探していました。そこで、フリーペーパーの事業を立ち上げたのですが、上手くいかなくて、半年ぐらいで撤退したんです。しかし、そのなかでフリーペーパーの広告営業で、良かった業界が2つあって。それが美容整形と、リサイクルだったんです。
──それでリユース事業の立ち上げを視野に入れたわけですね。リユースのなかで、中古携帯を商材にした理由は。
油利 そのころ、昔の代理店つながりの人たちから、ガラケーを代行販売してほしいという依頼を受けていました。それを途中から在庫を買い取ってECで販売する方針に切り替えたんです。そのときですね、会社にしたのは。
第593号(2024/10/10発行)11面