成長企業の戦略(1)嵯峨野、買取専門店オープン月商1000万円
2017年01月16日
急成長を遂げる企業は、どのような戦略や戦術で売り上げを伸ばしたのだろうか。リサイクル通信毎夏の人気企画「中古売上ランキング」を参考に、飛躍的に中古売上を伸ばした6社に取材した。売上げを伸ばすヒントがありそうだ。
買取専門店オープン月商1000万円
嵯峨野 (メディア)
55%UP!!
中古売上4億円(2014年12月期)→6.2億円(2015年12月期)
古本やDVDなどのネット買取・通販の嵯峨野(埼玉県入間市)。2014年12月期4億円から、2015年12月期は6.2億円まで売り上げを伸ばした。
成長に寄与したのが、2014年12月にオープンした買取専門店「KAUZOカインズホーム川島インター店」だ。これまで古本やメディア商材メインだった同社が、商材をひろげる戦略に出た。
看板には、同社のイメキャラ カウゾー
「取扱い商材を増やしたかったんです。また、これまで宅配がメインだったので、実店舗を出すことでお客様の敷居を下げようと出店しました」(大村肇代表)。
リサイクルマートなどを運営するFTCの加盟店となり、ノウハウを蓄積。金プラやブランド品を買取り、月商800万~1000万円を売り上げる。買い取ったものは、ヤフオク!で販売する。
立地は、埼玉でも富裕層が集まるエリアだと言う。「昔から住んでる方が多く、蔵を所有している方も多いんです」(大村代表)。
ホームセンターのカインズホームに併設するため、信用力アップや集客にも影響していると言う。
また実店舗来店のお客にチラシを配布するなどし、本業の古書の買取りにも相乗効果を生み出せていると言う。
「今期は足場堅めの時期」だというが、来年には2店舗目の構想もあると言う。
「1店舗目の近くに、何かしらの店舗のインショップとして出店したいです」(大村代表)
同社は2010年に設立。古本やDVDをメインに取り扱う。なかでも古本基金事業「きしゃぽん」は順調で、昨春には東京工業大学と事業提携している。
イメージキャラ カウゾー で顧客満足度アップ
商品梱包のため菓子メーカー等が取り入れる機械を導入
カウゾーがプリントされた専用袋
付録につける組み立てて作るカウゾー人形
407号(2017/01/10発行)12-13面