第60回 リユースモバイル・ジャパン設立
iPhoneでは中古店と1万円の差
3月14日に中古携帯電話事業の業界団体「リユースモバイル・ジャパン」が設立されました。
設立経緯等の詳細は本誌を見て頂くことにして、コラムでは当団体が何をするのかについて記載します。
団体名 リユースモバイル・ジャパン(RMJ)
代表理事企業 株式会社携帯市場
副代表理事企業 株式会社ゲオ、株式会社TSUTAYA、ブックオフコーポレーション株式会社
理事企業 エコケー株式会社、日本テレホン株式会社、株式会社ネオリア、株式会社パシフィックネット
目的 リユースモバイル通信端末市場の健全な発展及び消費者保護を目的とした、安心・安全なリユースモバイル通信端末流通の促進を行うこと。
事業内容
⑴リユースモバイル通信端末に関する事業の認知度向上を目指す広報・啓蒙活動
⑵リユースモバイル通信端末事業者における古物営業法等の法令順守のための活動
⑶リユースモバイル通信端末事業に係る関連省庁との連携
⑷関連事業者(キャリア・メーカー・MVNO事業者等)および業界団体との連携
⑸リユースモバイル通信端末事業の健全な発展に関する政策提言
⑹優良かつ透明性の高いリユースモバイル通信端末事業者の育成
(データ管理・不正端末流通防止等に関するガイドライン策定等)
⑺会員相互の連絡と共通する課題の共有
⑻前各号に掲げる事業に付帯または関連する事業
3月14日の記者会見では、キャリアの下取り価格が国内中古相場より高すぎると疑問提起を行いました。
以下のグラフを見て頂けばRMJ価格が各キャリアに比べて著しく低いのが一目瞭然です。その中でも差が激しいのが、iPhone5sとiPhone6。それぞれ約9,000円と約1万円の差があります。
なぜこれだけのギャップがあるのでしょうか。兼ねてより噂されている海外へ流しているから?販売奨励金がプラスされているから?等色々な仮説があります。当団体としてはキャリアの下取りの高さに疑問を感じています。ギャップ解消のために総務省やキャリアとディスカッションを行い、目的を達成できるように運営してまいります。
キャリア端末下取り価格とRMJ会員、加重平均買取価格との比較表
最後にアナウンスさせて下さい。RMJの会員募集についてです。
RMJでは正会員・賛助会員を募集しております。会員同士の情報交換や交流を深める事が可能です。加盟お待ちしております。(※正会員、賛助会員共に発起人企業からの推薦が必要です。お取引のある理事企業の担当者までお問い合わせください)
携帯市場
粟津 浜一 代表取締役
<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、2017年に株式会社携帯市場へ社名変更。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。
413号(2017/04/10発行)13面