オークネット、シンガポール質大手と合弁会社
2017年10月10日
BtoBブランド古物市開催へ
オークション事業を行うオークネット(東京都港区)が9月22日、シンガポールの質店大手「マネーマックス・フィナンシャル・サービシズ」と、合弁会社「SG eオークションリミテッド(仮称)」を設立することで合意した。出資比率はマネーマックス51%、オークネット49%。
マネーマックスの店舗外観
103店展開のマネーマックスと
オークネットが国内で手掛けるオンラインを通したBtoBの中古ブランドオークションを、シンガポールでも立ち上げる。開始は来年頭を予定。
マネーマックスは、シンガポールとマレーシアで質店55店とブランドリサイクル店48店を運営しており、SGX市場(シンガポール取引所)に上場する企業。売上高は約78億円で、税引前利益は約3億円。
オークネットは、ブランドオークションのみで年間78億円の出来高があり、会員数は約1500社。香港とアメリカにも拠点を設置し、中国を含む東アジアや欧米のバイヤーも集めている。
オークネットが培ってきた中古ブランド品のグレーディングや評価基準を合弁会社でも導入し、クロスボーダーで安心して取引できるマーケットプレイスを目指す。
潤沢な中古ブランド品が揃う店内
「AECは10ヵ国でフリートレードが進んでおり、人口も6億人で増加している。海外に事業領域を広げようと計画する中で成長性が高いと思い選んだ。シンガポールはAECの中で金融や物流のハブという位置づけ。マネーマックスはすでに中古ブランド品の売買を行っており、ビジョンを共有できることから、合弁会社を立ち上げる運びとなりました」(齊藤康人社長)
設立にあたっては、IEシンガポール(シンガポール国際企業庁)がサポートも行ったと言う。
尚ゆくゆくは、日本のリユース企業が参加できるようにもする。
オークネット・コンシューマープロダクツ 齊藤康人社長
425号(2017/10/10発行)1面