人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのか。今回はアンティークショップと総合リユース店をレポートする。
図:従業員も商品も場所を変え、 フレッシュなお店を作る
総合リユース店を展開するアールワン(東京都稲城市)は、スタッフも商品も〝ローテーション〟させている。
同社は東京都稲城市に1店、神奈川県川崎市内に4店、神奈川で5店舗と、宮城県石巻市で1店を運営。それに加えて倉庫が3ヵ所ある。各所で働くスタッフを固定化せず、石巻店を除いて毎日勤務地を変えている。
「常駐だと、当たり前になって気づかないことが多くなる。毎日働く場所を変えることで、新鮮な店をつくることができるんです」(針尾伸治社長)
スタッフは1~2ヵ月毎に発表されるシフトで、はじめて自分の毎日の勤務地が分かる仕組み。店頭だけでなく、倉庫でクリーニングの仕事を行う日もある。
各所のスタッフは、毎朝ミーティングのために本社に一度集まる。そこで前日の引き継ぎをしたり、当日どのように活動するか打ち合わせて、持ち場に移動すると言う。
またアールワンでは、スタッフだけでなく商品も店舗間で移動させる。例えば学校が近くにある読売ランド店には、春先なら各店から家電を集めて充実させる。新生活に向けて需要があるため。
同社では日頃からチャレンジ精神を大事にしており、提案を却下されることがないと説明する。
アールワン 針尾伸治社長
434号(2018/02/25発行)18面