大日本印刷 シェアエコ向けに開発 非対面取引き可能に
2018年04月27日
・大日本印刷がシェアエコ向けのデジタルキーを開発
・カーシェアや民泊などへの利用に期待
・非対面での取引が可能になると期待
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大日本印刷
〝安全なデジタルキー〟 シェアエコ向けに開発
非対面取引き可能に
カーシェアや民泊など様々なシェアリングエコノミーサービスが登場する中、大日本印刷(DNP:東京都新宿区)が、スマホをデジタルキーとして安全・安心に利用するためのプラットフォームを提供する。
▲提供イメージ
自動車や部屋などを貸し出す際、提供者は普通、借り手に対面で鍵を渡すのが従来のやり方。しかし、時間効率を考慮すると非対面でやりとりできることが望ましく、それを解決するのに登場したのがデジタルキーだった。
DNPが提供するのはデジタルキーの生成と、開錠・施錠における電子証明書を発行するためのクラウドサービス、そしてスマホ向け開発キットだ。「デジタルキーは便利だが、導入にあたりセキュリティと鍵管理に関する対応が必要。その部分を当社が代行するというサービスです。提供者は、それぞれの会員サイトやアプリなどに組み込むデジタルキーに関する基本機能を、自前で開発する必要がなくなる」(情報イノベーション事業部 大野毅氏)。
元々DNPでは、ICカード開発や個人情報等の機微な情報の取り扱いを行ってきた経験がある。今回のサービスでは、ドア等の物理鍵を安全に開けるための電子鍵情報を安全に発行・運用し、鍵情報の漏洩や、なりすましなどの脅威から、サービス提供者を守ることができる。
リリース1ヵ月で20社以上から反響があった。「商業的なスタートは来年~再来年。カーシェア、民泊、宅配ロッカー、不動産の内見など、様々なシーンと絡められるでしょう」(大野氏)。
▲情報イノベーション事業部 大野毅 氏
第438号(2018/04/25発行)4面