《アメリカ》 ニューヨークで人気の古着店 最大の特徴は品数が豊富なこと
beacon's closet(ビーコンズクローゼット)
▲2011年にオープンしたマンハッタン店外観。赤ん坊を描いたイラストが目印だ
ニューヨークで4店舗展開する スタイリッシュな古着店
ニューヨークは古着屋が多い街で、地元民はもとより、観光客もガイドブックを片手に古着屋巡りを楽しんでいる。その中でbeacon's closet(ビーコンズクローゼット)は最も人気のある古着店の一つだ。
雑誌time outはニューヨーク市のベスト10ショップのナンバーワンにビーコンズクローゼットをあげているし、rackedもニューヨークにあるトップ12リセールストアの一つに同店を入れている。また、newyork magazineは「小さなシックな店には、スタイリッシュで、使用感の薄いダウンタウンの必需品とグルーヴィーなヴィンテージの作品が詰まっている」と称賛している。
同店はニューヨーク市の5区のうちの一つ、お洒落な店が集まるブルックリンに3店舗、マンハッタンに1店舗とネットショップを展開している。チェーン店のように思われるが、各々の店舗は地域によって異なり、同じ店には見えない。
扱う商品はレディースが主体で、服のほか、靴、バッグ、帽子、アクセサリー、傘などの雑貨も扱っている。但し、2~3割はメンズなので、カップルで入っても楽しめる店と言われている。
平均単価は10ドルから40ドル 買取は売価35%の現金か55%のクーポンで
ビーコンズクローゼットの最大の特徴は品数が豊富なことだ。店内は広々としており、商品はカテゴリー別、色別にまとめられているので、買い物しやすい。古着は安いものから高級ブランドまで幅広いが、一着の平均単価は10ドルから40ドル程度。運が良ければ新品で300ドルのワンピースが30ドル程度で購入できることもある。
同店では買い取りも行っている。お客は商品の販売価格の35%にあたる現金、あるいは55%のストアクレジット(クーポン)を選択できる。店で販売する商品は厳選しているが、ファストファッションでも買い取ってくれるので、その便利さも人気の理由の一つになっている。
創業者はキャリー・ピーターソン。1997年、彼女がブルックリンのウィリアムズバーグで店を借り、自分や友人たちの服を集めて販売したのが始まりだった。今でこそウィリアムズバーグは人気の観光スポットだが、当時は足の便が悪い場所と見られていた。その後、街の大発展と共にビーコンズクローゼットも発展したが、賃料も大幅に上がったので、店は4ヵ所に分けることになった。現在4店舗はピーターソンとパートナーシップを結んだ3人の女性オーナーによって運営されている。
第438号(2018/04/25発行)11面