登山道具レンタルフィールド＆マウンテンが、貸出登山靴をそのまま販売する新サービスを開始

フィールド&マウンテン
貸出登山靴そのまま販売
「履かないとわからない」解決

登山道具のレンタル事業を行うフィールド＆マウンテン（埼玉県さいたま市）は、4月1日に新サービス「そのまま買取」を開始した。

レンタルで使用した登山道具そのものを利用者が購入できるようになる。

7月以降の登山シーズンに向けて本格的にプロモーションに乗り出す。

同社は「やまどうぐレンタル屋」という登山道具のレンタルサービスを2010年から展開している。
まずは7月～9月の登山シーズン中に例年2万件受け付けるというレンタル品発送時に、サービス紹介のパンフレットを同封することで認知を広げたい考え。

登山道具のレンタルは、初年度2000人だった利用者が年間3万人まで拡大している。
広まりを見せる中、「レンタルで利用したこの登山靴を購入できないか」と言う問い合わせがあったことから「そのまま買取」に乗り出した。

「特に登山靴は実際に履いて登ってみないと相性がわからない。一度使用した登山道具は信頼感があるため、レンタルしたものをそのまま使い続けたいというニーズがあると思う」（松原慶明氏）。

▲企画担当者 松原 慶明 氏

登山靴の他、ザックやテントなどでも対応する。
並行して、レンタルした登山道具と同種の新品を割引価格で購入できるサービス「お試しレンタル」も一部開始している。

メーカー6社と提携に向けて話を進めていると言う。　
登山人口の増加をミッションの1つに掲げる同社。
レンタルの他に中古売買も行っている。

「登山道具はシーズン・目的によって使い分ける必要があり、高単価。レンタル・中古など廉価に済ませる選択肢を広げることで市場のパイを広げていきたい」（松原氏）。

第442号(2018/06/25発行)2面