矢野経済研究所が国内CtoC市場結果を発表。2017年度の物販分野が1兆円規模になると予測される
2018年06月27日
・2016年から2017年のCtoC物販が1兆円規模になると予測
・前年の6568億円から大きく伸びた
・今後も市場拡大が見込まれる
矢野経済研究所
CtoC物販1兆円規模に
1.5倍の市場成長見込む
矢野経済研究所は2016~2017年における国内CtoC(個人間取引)市場を調査し、結果を発表した。
2016年度のCtoC物販分野は流通総額ベースで6568億円に上った。
市場が大きく伸びた要因のひとつに、メルカリなどフリマアプリの存在が挙げられる。
手軽に商品売買ができ、若年層や主婦層を中心に引き続き利用が拡大している。
そのため、中古品買取、販売事業者なども需要の取り込みを狙って、CtoC市場に参入するケースが目立つ。
また中古車やブランド品などを扱う事業者は、CtoCにおける商品ブランドの真贋判定や商品の発送・引渡し代行のような付加サービスの提供、CtoCサービスで登録された商品を自社サイトで受け付けるなど、多様なサービスを展開。
さらに物流センターなどの自社設備や販路といった強みを活かし、既存のCtoCサービスとの差別化を図る。
2017年度のCtoC物販分野は9950億円に達すると予測されている。
売買価格の安い中古品やサービスを個人間で流通させることから、既存の市場において直接の競合が存在せず、今後も市場全体で拡大すると見られる。
第442号(2018/06/25発行)3面