神田三八会《古物市場データ》着物1000点で1500万円、参加者が協力的な市場

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神田三八会《古物市場データ》着物1000点で1500万円、参加者が協力的な市場

2018年11月21日

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15-1.JPG▲1日に20社前後集う着物の市場

会場 東京都江戸川区松本1-10-10
開催日 3日(8月を除いた偶数月)と18日(7~9月を除く)
時間 9:30~18:00頃
タイプ 着物古物市

着物1000点で1500万円
参加者が協力的な市場

朝9時30分より毛皮の競りからスタート。段ボール10箱分以上のミンクやフォックスのコートやショールが、次々と落札され買い手業者の段ボールの中に吸い込まれ ていく。ふと気づくと、商品の運び流しや段ボール入れを行う人手が朝より増えている。手伝っていたのは、この後に行われる着物の競りを目当てに待機している 、参加業者の方々だった。「市場の運営に協力的な参加者が多く、助かっています」(神田三八会で振り手を務める渡辺幸輔さん)

15-2.JPG▲朝9:30より毛皮を競る

女性の参加者増えている

朝10時を過ぎるとメイン商材となる着物の競りが始まる。この時点で集まっている業者は20前後。ここから1日に着物や帯などを合わせて約1000点競り、1000万~1500万円の出来高を上げている。参加者には近年、ネット系業者や女性が多く見られ、「新規の方でも比較的参加しやすい市場ではないか」(渡辺さん)と話す。


戦後より続いているという同市場は現在、渡辺さんと、父で会主である幸男さんの親子2代で運営している。着物を着る人の減少で全体的な落札単価は下がってきて いると話すが、それでも近年人気を博しているのがブランド系の着物だと言う。また羽織の長さで言えば、膝下にまでかかるくらいの物が人気のようだ。


参加者の1人は「ここに出入りし18年くらい。良質な商品が多く流れていると思います」と話す。当日落札した商品は、会場より各業者へ発送される。


15-3.JPG▲買い手が落札した着物は積まれて、最後に会場から発送される


出来高(1回):1000万~1500万円程度
出品点数(1回):1000点程度(大半が着物、帯)
参加者数(1回):20社程度
登録会員数:30社程度(実店小売系、ネット小売系、卸売系などが約3分の1ずつ)
入会金:なし
参加費:2000円(食事付き)
歩銭:売り歩5%、買い歩なし(外税方式)

第451号(2018/11/10発行)15面

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