ブックオフ、既存店売上が6ヵ月前年超え
2019年01月02日
上期営業黒字化
既存店売上6ヵ月前年超え
ブックオフグループ HD(神奈川県相模原市)が11月、純粋持株会社体制に移行し初の決算説明会を行った。2019年3月期第2四半期の売上高は前年同期比0.7%減となるも、販管費の大幅削減で営業利益5.5億円と前年同期に比べ大幅増益となり、黒字化した。
同社は前期に行ったハグオール事業における催事販売の撤退や、リユース店舗事業における不採算店の閉鎖、家賃・減価償却費の見直しで販管費を削減した。また店舗事業では今上期の売上高が328.4億円、営業利益が16.7億円と前年同期比で増収増益。既存店売上は今年4~9月の間、連続で前年を上回り好調だった。
主力の書籍が前年並みながらソフトメディア、トレカ・ホビー、貴金属・時計・ブランドバッグが前年より売上を伸ばした。書籍・ソフト以外の売上構成が36%となり、商材の広がりを見せている。今下期の課題には利用客数を上げる。上期では売上客数が6ヵ月間連続で前年割れ。対策の1つに「『ひとつのBOOKOFF』構想」を掲げ、ネットとリアルの会員基盤統一の強化を図る。
同社は今年6月に公式アプリをリリースしており現状DL数が20万程。「お客様がブックオフで売り・買いするごとの履歴をマーケティングデータとして活かし、コミュニケーションツールとしてサービス拡充させていく。来期中に120万DL達成を目指す」(堀内康隆社長)
第454号(2018/12/25発行)3面