《繁盛店の店づくりVol.193》
Art&Antiques LECURIO(東京都杉並区)
▲店内の様子。うさぎや鹿、鳥類などの動物の剥製を多く展示。床には、洋古書のページが貼り付けられている
独特の雰囲気を持つ西洋アンティークショップ「LECURIO」。
独特な世界観の店内は、ギャラリーや撮影用のスペースとしても利用されている。
店内で撮影もできるアンティークショップ
「年に2~3回海外に買い付けにいき、自分が面白いと思うものをセレクトしています。洋古書は装丁が好きで集めています。店に本を積み上げているのは、ヨーロッパのブックストアのイメージですね」と話すのは、LECURIO店主の岡部孝一郎さんだ。
取り扱うアイテムは500円ほどの小物から、数十万円もするアンティークジュエリーなど様々。店内はギャラリーとしても貸し出しており、料金は1日1万円。レンタルスタジオとしても借りられ(1時間5000円)、月に4~5回はこうした利用がある。この雰囲気に惹かれて、人形作家をはじめ、コスプレイヤーなどがよく利用すると言う。
岡部さんは「流行に流されず、このまま軸がブレないように店舗を運営していきたい。海外のアンティークショップのように良いコレクションを集めていけたらいいですね。特に中世の天体模型は数が少ない。
そうしたものを探していきたいと思っています」と話している。
▲フリーメイソンの儀礼用衣装一式。1950~60年代フリーメイソンの会員だったという男性の死後、
納屋から出てきたものだそう。岡部さんがイギリスで買い付けた
▲17世紀の太陽系の模型を再現した天体模型。太陽系の星々の位置を惑星の位置まで正確に表現している
▲ディスプレイで気をつけているのは、怖くなりすぎないこと。花や電話機などと組み合わせている
特殊な空間を撮影用やギャラリーとして貸し出し
店内はギャラリーとしても利用されている。写真は、サユリンゴ&礼毅(Raiki)二人展「アスクレピオスの杖」(12月1~2日開催)。
▲礼毅さんの作品
医療をテーマにした展示で、人形の他にも、本物の医療器具も一緒にディスプレイした。
▲ファッションブランド「vimo-que」とSUI YUMESHIMAさんがコラボしたコレクションの写真は、店内を利用して撮影された(左写真2点とも)。
●店舗データ
●オープン/2015年1月
●店舗面積/約8坪
●商品構成/西洋アンティーク
●客層/男:女=5:5
●スタッフ数/1人
●備考/LECURIOは、高円寺でギャラリーを運営していた岡部孝一郎さんがオープン。ギャラリーや撮影用の空間としても利用される。
第454号(2018/12/25発行)11面