《Sharing Economy》シェアリングバンクがオールドレンズのレンタル開始
2019年02月01日
オールドレンズのレンタル開始
ターゲットの7割は初心者
シェアリングバンク(東京都新宿区)は2019年1月中旬より、フィルムカメラの中古レンズの月額レンタルサービス「TORUNO(トルノ)」を開始する。ユーザーは114種類以上の中から、所有するカメラや趣向に合わせたレンズを選ぶことができる。会員登録は無料で、レンタル料金は1ヶ月あたり1500円~6万8000円。レンズの種類は順次追加予定。オールドドレンズの魅力を幅広い層へ伝えていく狙いだ。
オールドレンズとは、かつてフィルムカメラに使用されていたレンズのこと。デジタルのレンズとは作りが異なり、光や滲み、ボケなどの独特な味わいを見せる。現在、ミラーレスカメラにオールドレンズを装着して撮影し、SNSへ投稿することが人気を集めている。顧客ターゲットの7割が、カメラ初心者だ。利用者層も20~60代の男女と幅広い。ホームページ上には詳細な商品説明と、そのレンズで撮影した写真を掲載。
「今はスマホで簡単に写真が撮れる。そのような時代だからこそ、これからカメラを始めたいと思う人々にとっても使いやすいサービスを実現したい」(河原井祐輔社長)。中古カメラショップや、個人からのレンタル委託も常時受け付ける。3月には販売代行も開始予定だ。「カメラ店の廃業を減らし、眠ったままのレンズに利用機会を与えたい。世の中にカメラ好きの人々を増やすことで、業界全体の盛り上がりに貢献したい」(同)。
▲河原井祐輔社長
第456号(2019/01/25発行)7面