《仕事ができる人の1日》嘉衛門 大和店 森田 裕司さん
2019年03月08日
嘉衛門 大和店(神奈川県大和市)
店長 森田 裕司さん
36歳。22歳の時、嘉衛門に入社し、大和店に着任。他店舗に異動した後、大和店に戻り、4年前に店長になる。嘉衛門に入社する前はスポーツインストラクターとして、スポーツクラブで運動指導をしていた経験も持つ。現在も休日は少年サッカーをしている小学生の長男・次男と一緒に練習するスポーツマン 。
情報を蓄積し、輸入車ホイールに強い店作り
ホイールを蘇らせるリペアの達人
中古ホイール・タイヤ買取・販売の「嘉衛門」。大和店の店長の森田裕司さんはリペアの達人で、中古とは思えない仕上りで、お客から信頼を得ている。ホイールは好みのデザインで選ぶお客も多く、色やデザインなどが多種多様。「リペアの方法もホイールの数だけある」と森田さん。道具も色々使い分けて工夫をし丁寧に真心を持ち作業をしている。嘉衛門は都内と神奈川に5店舗展開しているが、店舗ごとに特色がある。大和店は輸入車のホイールに強いことが売り。
「輸入車ホイールは国産車のものに比べて情報が少なく敬遠されがち。でも、当店はこれまでの情報を蓄積し、それをスタッフで共有しています。この情報こそ『秘伝のスープ』と言える強みなんです」。嘉衛門(創設者の先祖の名前)は車関連の店には珍しい和のネーミング。「いつか誰も見たことがない、和風の店作りをしてみたい」と森田さんは話す。
ホイールのリペアの手順
《チェック》
ホイールについたキズやカケ、歪みなどをチェックする
《洗浄》
ホイールについた泥やブレーキパットから出た鉄粉などを洗剤とブラシなどを使って丹念に洗浄する。重宝しているのは刷毛だ。「ホイールの裏面には規格が刻印されているところもあり 、傷をつけずに細かく洗わなければいけません。刷毛は毛先が柔らかいのでとても使い勝手がいいです。書道用の筆もいいですね 」(森田さん)
《研磨》
ホイールからタイヤを外す。ガリキズをサンダーと呼ばれる研磨機で削っていく。サンダーには目の粗さの違うサンドペーパーをつけて使用する。その後、耐水ペーパーによる研磨、最後にコンパウンド (研磨剤)を使って、表面を整える
《効率よく再商品化するコツ》
1つのホイールをリペアするのにかかる時間は平均で1時間から1時間半。キズの少ないものはもっと早く終わる。頑固な汚れには高圧洗浄機を使うなど、より短い時間で効率よく洗浄するようにしている
(左)AFTER (右)BEFORE
ホイールを磨く前とその後。リペアすると中古とは思えない輝きが
洗浄に使う主な道具。左からワックス用のスポンジ、急須の先などを洗うブラシ、ペンキ用の刷毛、風呂掃除用のブラシ
細いブラシは穴の清掃に使用。身近な道具からヒントを 得て、様々な形状に合わせて使い分けている
サンダーを使う森田さん。上左の写真のように手でやすりをかけることもある
サンドペーパー。右から左にかけ目が細かくなっている。写真は4枚だが、7段階の紙を使い分けることもある
第458号(2019/02/25発行)14面