リングロー、廃校を機器修理拠点に 千葉・長南でサービス提供
2019年04月11日
廃校を機器修理拠点に
千葉・長南でサービス提供
IT機器のリユース事業を展開するリングロー(東京都豊島区)は4月、千葉県長南町に廃校を活用した新拠点を設けた。地域住民を対象に機器の販売や 修理サポートを行う他イベント交流スペースとしても公開する。同社は2017年4月の山形県舟形町を皮切りに、地域住民向けにITサービスを提供する廃校活用プロジェクトを推進している。
今回設けた「長南集学校」は舟形町に続く2校目となる。1校目における地域活性化やIT利活用の実績が支持され、昨年12月の長南町議会にて旧長南小学校本校舎の無償貸付が議決された。碇敏之社長はこの廃校活用プロジェクトを、「収益の柱ではなく、国内事業の要とみている」と話す。強みである品質保証サポートを充実させるための拠点という位置づけだ。全国に500近くあるという、卸先の販売店を通じて消費者の手に渡った商品の修理や各種保証サービスを提供する。長南には顧客からの問い合わせに対応するコールセンター機能も一部移管する。将来的には全国の配送拠点としての活用も見込む。国内事業の要としての効用を最大化させるため、拠点の拡大を急ぐ。
2025年までに各都道府県に1校を開校させたい考えだ。「ネットをうまく活用して買い物をしているのは約3割。競合の多いこの層以外を狙う。残りの7割の層を開拓する対面サポート拠点として期待している」と碇社長は力を込める。
第461号(2019/04/10発行)2面