アプレ、UMEを子会社化 ダイヤ輸出を強化
2019年05月25日
・アプレがUMEを子会社化
・UMEは国内と香港でオークションを開催
・UMEが加わることで海外市場への展開が推進
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地金商大手のアプレ(東京都台東区)は5月14日、ダイヤモンド卸商のユー・エム・イー(以下:UME・東京都台東区)の全株を取得し、子会社化したと発表した。契約締結日は4月24日。
UMEは1991年の設立で、売上高は75億円。主にダイヤモンドの輸出やオークション事業を行っている。国内では「UME会」を主催しており、香港では2012年からアプレと共同で「APRE―UMEオークション」を開催している。
アプレは主力の金・貴金属買取以外の事業の強化に取り組んでおり、ダイヤ部門の強化を図る。現状で35億円程度の規模だが、UMEが加わることで海外輸出において、最大手のネットジャパンに次ぐ勢力になる見通し。UMEの取引先への販路が広がる一方で、UMEもアプレの資金力をいかし、両社で買い付けを強化していく考え。海外市場への展開を推進する。
「短期的な相乗効果だけでなく、中期的にも一緒の方向を歩んでいけると考えた。適正な価格や売買環境づくりを行っていきたい」と菊地温以社長は経緯を語った。尚、UMEの社長は梅村博史氏が継続する。
UMEは、ブランド品買取大手のSOUと昨年9月に株式取得に関する基本合意書の締結を交わし協議を行っていたが、昨年末に不調となっていた。
第464号(2019/05/25発行)1面