GRACE、不良在庫や市場残物を買取 専用アプリも今夏リリース
2019年07月10日
楽器やカメラ等の買取販売を手掛けるGRACE(神奈川県横浜市)が、リユース企業の保有する不良在庫や道具市の残置物を買取る事業に乗り出す。買い取った商品を海外取引先やタイの自店舗に供給する。手始めとして買取可能な商品をカタログ化したアプリを今夏にリリースする。
アプリの名称は「Renkin(レンキン)」。家具、雑貨、楽器、カメラ、オーディオ等100品目以上に買取額を付けて表示する。「例えばビニール傘1本25円」(沢村優太社長)のように少額の買取りにも対応するほか、道具市で買い手の付かなかった残置物も買取りに出向く。既に関東数ヵ所の道具市で残置物の買取りを試験始動していた。
同社では2年前より始めたタイでの事業が成長中。現地での店舗販売や法人取引を合わせた売上は約2億円だ。1000坪の倉庫で展開するリユース店と、20坪の中古カメラ店の2店を運営。同社は日本で、ネット型買取サービス「買取屋さんグループ」の加盟店網も展開。国内に25拠点を持ち、そのサービス経由で個人から買取った商品の一部を海外リユースに回してきた。今後は物量増に向け、レンキンのサービスを通じ法人買取に力を入れていく。
同社の中古売上高構成は、国内13億円、タイ2億円、越境ECサイト販売で2.5億円。
第467号(2019/07/10発行)1面