ゴミ屋敷清掃士認定協会、ゴミ屋敷清掃の業界団体 適正価格取引・地位向上を掲げ
2019年08月27日
・ゴミ屋敷清掃の業界団体が発足
・業者が共助できるプラットフォームの確立目指す
・これまで不透明だった料金基準も作成
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ゴミ屋敷清掃の業界団体「ゴミ屋敷清掃士認定協会」(東京都港区)が、このほど発足した。適正価格でサービス提供できる環境整備や、業界の地位向上を目指す。ゴミ屋敷清掃士の名称で資格認定も行う。7月に都内某所で決起会を催し、関連業者ら90人を集めた。今後加盟を募っていく。
同団体の代表理事を務めるのが、ゴミ屋敷清掃や遺品整理、リユース店事業を手掛けるテンシュカク(和歌山県西牟婁郡)の新家喜夫社長。「ゴミ屋敷バスター七福神」の屋号で、関西〜関東エリアを地盤に、個人宅の清掃や整理案件を月間100〜150件こなしている。
「これまで希薄だった、ゴミ屋敷清掃業者同士の横のつながり」(新家代表理事)を形成していく。手始めとして、セミナーを通して知識や技術の共有や、業者間交流を伝い案件の紹介や集客支援を行うなど、共助できるプラットフォームを目指す。また、「これまで不透明だった」(同代表理事)というゴミ屋敷清掃における料金の基準を作り、サービス利用者に対して信頼確立を図る。
「あるお客様からは、清掃業者から恐喝まがいなことをされたとの報告もある。見積もりで15万円と提示され、お願いして自宅に呼んでみると、『15万円では玄関のみ。家丸ごと清掃するには50万円かかる』と言われ、実際の話と乖離が生じていたことがあったと」(同代表理事)
団体加盟にあたり、不法投棄をしないなど、良識ある業者に限り門戸を広げていく。現在、数社が加盟済み。また、遺品・生前整理を行うリユース業者も募っていく。
第470号(2019/08/25発行)2面