《全国ダーツの旅☆徳島県》くるくる工房、初節句を鯉のぼり尽くしでとリメイク品オーダーした女性客
2019年09月09日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~徳島県 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
初節句を鯉のぼり尽くしでと
リメイク品オーダーした女性客
ゼロ・ウェイストアカデミー(徳島県勝浦郡上勝町)が運営するリメイク・アップサイクル拠点「くるくる工房」では、鯉のぼりや着物などの古布をトートバッグ、パソコンケース、法被など、様々な商品にリメイクしている。
同店のある上勝町観光協会は、毎年5月に「彩・恋こい鯉まつり」というイベントを開催し、約800匹の鯉のぼりが吊り下げられる。その古布を「ごみを無くす」活動を展開するゼロ・ウェイストアカデミーの理念に賛同する人々がリメイクし、「くるくる工房」で販売しているのだ。
▲工房ではトートバッグやポーチ、法被など、鯉のぼりの様々なリメイク品が販売されている
数年前、同店のホームページを見た愛媛県在住の女性から電話があった。「長男の初節句を鯉のぼりで作った品々でお祝いしたいので、のれん、水引き、よだれかけなど数点をオーダーメイドで作って欲しい」とのことだった。合計数万円にのぼる注文は初めてで、リメイク作家たちが心を込めて制作したところ、商品を受け取った女性はいたく感激していた。
「それから何年かして、次男の節句も祝いたいと、同じ方がまた注文して下さったのです。一度役割を終えた鯉のぼりがリメイクで蘇り、再び人に喜びを与えるのを目にするのは、本当に嬉しいものです」とスタッフの佐々木聡美氏。最近では県外からの注文も増えているという。
▲佐々木聡美氏
第470号(2019/08/25発行)19面