Laxus、ワールドが子会社化100億円の成長資金で支援
2019年11月10日
アパレル大手のワールド(兵庫県神戸市)は、ブランドバッグの定額レンタルサービス「Laxus(ラクサス)」を手掛けるラクサス・テクノロジーズ(以下:ラクサス・広島県広島市)を10月25日、子会社化したと発表した。100億円規模の成長資金の支援を通じ、事業成長を図る。
ラクサスのサイト
ワールドはケイマン諸島のファンド等から株式の62.5%を約43億4200万円で取得し、子会社化する。株式取得日は11月6日。創業者の児玉昇司社長を始め、役員等は続投する。
ラクサスは、ブランドバッグに特化したサブスク型のレンタルサービスを手掛けており、シェアリングエコノミーのリーディングカンパニー。同社はワールドの傘下に入ることで、約100億円の成長資金を得、品揃えを圧倒的に増やすことができる。また、ワールドの約600万人以上に及ぶアクティブな顧客を活用したマーケティングが可能となり、このコストを削減できる等、収益性を高めながら成長スピードを加速させることができる。
同社の2019年7月期の売上高は13億7900万円で初めて黒字化を果たした。売上高で3年後に80億円、5年後に150億円を目指す。グローバルでの展開も視野に入れている。
児玉社長は「ローンチして5年。黒字モデルが完成したので、成長スピードのアクセルを踏みたくなり、その先が見たくなった」と理由を話す。
ラクサス・テクノロジーズ 児玉昇司社長
ワールドは、「ファッション産業のあらゆるロスを極小化し、顧客に最大限の価値提供を行う」ことを経営ビジョンに掲げており、シェアード・リユース市場の開拓を推進している。昨年、ハイブランドの古着店「RAGTAG」を運営するティンパンアレイ、アパレルの定額レンタル「SUSTINA」を手掛けるオムニスに出資している。
第475号(2019/11/10発行)1面