リサイクル通信、「Reuse×Tech Conference for 2020」開催
2019年11月20日
Reuse×Tech Conference for 2020
リサイクル通信主催による「Reuse×Tech Conference for 2020(以下:リユーステック)」が10月23日に東京新橋で開催され、全国から約450人の古物関連事業者らが参加。リユース事業者らの講演やサービス等の展示・相談等のコーナーに高い関心が集まった。
リユーステックの開催は今回が初めての試み。「テクノロジーで変わるリユース市場の未来を語ろう」をテーマに、リユース事業者らによるセミナーが10講座、リユース事業者の課題解決につながるセミナー10講座、サービス等の展示で12社が参加した。
リユース事業者によるセミナーでは、ブランド品買取で成長を続けるSOUの嵜本晋輔社長や創業来連続増収を続けるマーケットエンタープライズの小林泰士社長、ZOZOUSEDの宮澤高浩社長、ブランドバッグのサブスクを手掛けるラクサス・テクノロジーズの児玉昇司社長、アクティブソナーの青木康時社長など独自のモデルでマーケットを切り拓く企業の経営者が登壇。
また、近年注目を集めるAI(人工知能)を活用した鑑定や越境EC、ササゲに関するパネルディスカッション、解散を発表したバンクの光本勇介社長と古着リユースのベクトル村川智博社長の対談も開かれた。事前申込の段階で満席となる講座が続出する等、リユース事業者の高い関心がうかがえた。
市場は転換期 情報発信の場に
リサイクル通信では、リユース市場が転換期を迎えていることから、新たな情報発信の場として、またテクノロジー活用に関して知る機会が乏しいことから今回のリユーステックを企画した。
当初は300〜400人の来場を見込んでいたが、想定を上回る来場数となった。来場者は、リユース事業者や質店等の古物事業者を中心にテック系の事業者や、不動産・引越し等のリユースに関連する事業者、金融系事業者等。業界内に留まらず、リユース市場に高い関心が集まっていることが確認できた。
聴講者に行ったアンケートでは「なかなか話を聞けることがないリユース事業者の方の講演が聞けて勉強になった」、「リユースの未来と可能性を感じることができた」、「目からウロコの内容が多かった」、「実態を知れて参考になった」等の声が寄せられた。
リサイクル通信ではリユーステックを毎年10月に開催していく考えで、次回はまた異なる企画を予定。リユース市場の方向性や未来を考える機会として、マーケットの発展に寄与していきたい考えだ。
懇親会で200人が交流
カンファレンス後の18時から20時まで懇親会が開かれ200人が参加した。講師やサービス出展企業、来場者らが交流。
「普段では会えない方に会うことができました」、「さまざまな業種の方がいて、いい刺激になった」、「今後のビジネスにつながりそうな方と交流できた」との感想が聞かれた。
Tech Service 展示・相談コーナー
ブース出展企業
会場内には、リユース事業に活かせるテクノロジーを活用したサービスを提供する12社が参加。集客から査定や真贋、管理システムやEC販売をサポートするサービスが並び来場者の関心を集めた。参加者からは、「いろんなサービスを知るいい機会になりました」との声も聞かれた。
第475号(2019/11/10発行)12,13面