遊縁、廃校を利用した1泊2日の合宿イベントに300人集まる
2020年01月16日
「カードキングダム」の屋号でトレカの買取販売とFC展開を営む遊縁(東京都千代田区)はファンづくりに注力している。交流会を開催してファンを囲い込み、昨年のGWと夏休みに開催した合宿イベントにはそれぞれ約300人が集まった。
廃校を舞台に1泊2日の合宿イベントを実施
同社は交流会を各店舗で週に一度、20時ごろに実施する。これは勝ち負けを競ういわゆる大会とは異なり、会話を楽しんだり対決の観戦が目的となったイベント。このほどVtuber(バーチャルYoutuberのこと)を招いて行われた交流会には約40名が集まった。「近年、『勝負疲れ』をするトレカユーザーがおり、彼らに向けて遊びの要素を提供している。言わば碁会所のような集まり。コミュニティ運営は世の中の流れから必要だと思った」(播野拓一社長)
大規模な交流会も成功させた。同社は昨年になって初となる合宿イベントを2度開催。ユーザーは1人2万3000円を払い、1泊2日で交流と対戦を楽しんだ。独自ルールでタッグを組んでの対戦やクイズ大会などの遊びの要素を散りばめた。「遊びの種類が多様化した現代では、ユーザーはお金を惜しまなくなった。スタッフもお金を払って参加したことが特徴で、いつもはユーザーの方が、スタッフとして当日の運営を手伝ってくれた。参加者全体の2割をそのスタッフが占めた。まるで文化祭のような手作りのイベントだった」(播野氏)
同社は週に6回Youtubeに動画を投稿し、顧客との接点を得てきた。合宿やオフ会の告知にも使用する。
第479号(2020/1/10発行)16面