ウルトラエックス、最新技術情報セミナー 省力化技術の展示行う

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ウルトラエックス、最新技術情報セミナー 省力化技術の展示行う

2020年03月21日

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イベント潜入レポ

IT機器の診断・データ消去ツール等の開発販売を行う『ウルトラエックス(東京都千代田区)』が年2回行う最新技術情報セミナーは、主にPCリユース業者などの顧客に向けて企画し、80~100社が訪れる。20年冬の展示はデータ消去製品、PC診断製品、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の技術展示だ。

グラフでデータ消去の進捗わかりやすく

PC診断では新たにMac OSにむけた診断ツールを用意。外観が似ているMacの年式や構成、不具合の有無を読み取り、商品知識がなくとも査定を行えるようにする。

PCチェックアップ for Mac

PCチェックアップ for MacではMacBookの年式や構成を読み取る。
OSやシリアル番号もわかるため、査定時間の短縮につなげられるという。

データ消去の進捗を可視化ツールでグラフ表示

データ消去で新たに展示されたのは、マイクロソフト社のPower BIを利用した、データ消去の進捗を可視化したツール。これまで表形式で表示していた作業の進捗をグラフで表示し、遠隔でも視覚的にデータ消去が順調に行えているか確認できる。クラウド上で動作するため、工場と本部、自社とクライアントといった場所での同時確認も容易だ。

マイクロソフト「Power BI」

マイクロソフト「Power BI」を利用し進捗を見える化。
作業状況や異常の有無をひと目で確認できる。

データ消去証明書

データ消去を終えると、データ適正消去実行証明協議会(略称ADEC)が認定したデータ消去証明書を表示できる。

カメラにかざすだけで在庫登録

またDXの技術展示は来場者の目を引いた。DXとはIT活用によって生活を豊かにする変革全般を指す事が多い。例えば同社では、カメラにモノをかざすだけで大まかな商品カテゴリを判別する機器を開発している。狙いは低単価商材の管理コスト削減だ。買い取った商品をカメラにかざすと、在庫登録、写真撮影が一気に行えるため、登録作業やEC向けの写真撮影が不要になる。また、一度かざした商品を再びカメラにかざすと、いつカメラの前を通ったか(=買い取ったか)を検索できる。ジャンク品を扱う店舗向けに研究開発をすすめている段階だ。

「展示会は20年続けています。顧客フォローをしながら、会話で得たヒントをもとに新製品開発につなげています」(斉藤貴宏 営業部長)

カメラで大まかな商材を自動認識

カメラで大まかな商材を自動認識。画面に「スマホ」「カメラ」など認識された物の大項目が表示された。新技術でジャンクの在庫管理コストゼロを目指す。

第483号(2020/3/10発行)14面

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