東京修行時代を知る戦友~交友録(108)小海商会 小海康隆氏~
2020年05月09日
第108回 交友録
小海商会 小海康隆氏の交友録
小海商会 |
くに商会 |
東京修行時代を知る戦友
市場運営の設計も出来る人
くに商会の齋藤出いずるさんと出会ったのは25年位前、東京のバーゲン会場でした。その頃、私は神田、出さんは別の質屋で修行中でした。出さんの方から「もしかして、埼玉の方ですか?」と尋ねてくれたのがきっかけで、親しくなったのです。
私たちは大学を出て暫く、質とは関係のない会社に勤めていて、それから東京の質屋で修行したという共通点があります。出さんは元ホンダの技術者でしたが、奥さんの実家である、くに商会に入社することになり、全く畑違いの質業界で働くことになったのです。
当時の修行は本当に厳しくて、私も大変でしたが、出さんは何の予備知識もなかったため、4年間で10キロ以上も痩せてしまいました。いわば戦友のような間柄なので、埼玉に戻ってからも、交友が続いているのです。
現在、私たちは埼玉西部質業協同組合の役員をやっており、月に一度、川越で市場を運営しています。出さんは頭が良い人なので、市場運営の大きな設計をしてくれて、本当に助かっています。
出さんは掛け値なしに人柄が良く、頼めば何でも快く引き受けてくれますし、温厚で怒ったところは見たことがありません。
プライベートでは多趣味な人ですが、趣味の一つがラジコンで、小学生時代にやっていたのを、大人になって再開したそうです。その点も私と共通していて、話が合うのです。東京で出さんのような人に出会うことが出来て、本当に良かったと思っています。
第486号(2020/4/25発行)19面