義理の両親と質店を運営~交友録(109)篠原商店 渡邉悦子氏~
2020年05月24日
第109回 交友録
篠原商店 渡邉悦子氏氏の交友録
篠原商店 |
柴田質店 |
義理の両親と質店を運営
生き方違うあこがれの人
柴田由美子さんは私のあこがれの仕事仲間です。いつも落ち着いていて、口数は少ないけれど芯が強く、自由奔放な私とは真逆の性格。質業界に入った経緯も正反対です。
私は一人娘だったので、大学を卒業後、証券会社で4年ほど働いた後、父が経営する篠原商店に入社しました。今はその後に出会った夫と一緒に店を運営しています。
一方、由美子さんは柴田質店の息子さんのお嫁さんです。大学時代に出会ったご主人は公務員をされていて、義理のご両親と一緒に店を運営されているという珍しいケースです。
質と無縁の家に育ったので、最初は商品の知識もなければ、査定の仕方もわからず、戸惑うことも多かったでしょう。それに、出会った当初は二人のお子さんがまだ小さくて、子育てと仕事との両立は大変だったと思います。ですが、由美子さんから愚痴や苦労話を聞いたことはありません。私には出来そうにない生き方を選び、ご自分の役割をしっかり果たされているところは素敵だし、カッコいいですね。
質業界に入った頃は先代が中心に組合活動をしていましたが、今は私たちの世代が中心になりました。新型コロナウィルスの感染で栃木県も4月18日に緊急事態宣言が発令され、市場も休止しています。まだ先は見えませんが、新型コロナが収束したら、由美子さんと協力し合い、組合や市場の運営にしっかり取り組んでいきたいと思っています。
第487号(2020/5/10発行)19面