日本テレホン、個人向け中古モバイルに再参入
2020年06月12日
SIMフリー端末をネット販売
日本テレホン(大阪府大阪市)は、リユースモバイルの個人向け販売に再参入した。同社は、全社的な構造改革の一環として法人向け販売に特化。個人向けを終了した2017年12月以来、約2年半ぶりとなる。
個人向けに販売を行うため、6月5日に専用の販売サイト「エコたんプレミアムオンライン」を立ち上げた。幅広い中古モバイル品を販売する既存サイト「エコたん.jp」とは異なり、主にSIMフリー端末に軸足を置き差別化。コンディションもS、Aランク(RMJ基準)の取り扱いに特化している。説明ページを充実させ、SIMフリー端末の推進を図る。
オンライン販売サイト「エコたんプレミアムオンライン」
近年のフリマアプリの浸透や新型コロナの影響で、ネット通販の需要拡大に比例し、ネットでの中古モバイル品の需要も高まっている。「この1年半でSIMフリー端末が浸透してきており、一般消費者の認識が変わりつつある」(岡田俊哉社長)と個人向けに再参入する好機と捉えた。
また、同社は法人向けの卸事業を主体とするため、「個人向け販売終了後の2年間はエンドユーザーの購買動向データが得られなくなり、苦労した面があった」と個人向けの購買動向データを活用した法人向け提案販売を強化する狙いもある。
同社はリユースモバイル事業の成長を見込み、再商品化を行うモバイルリファビッシュセンターを今月中旬に移転拡張。年7~8万の再生台数を年20万台に引き上げる。テレワーク推進による端末需要対応として、端末調達とキッティングを組み合わせたモバイルキッティングセンターの稼働も視野に入れる。
第489号(2020/6/10発行)3面