アンカーネットワークサービス、中古PC 記憶媒体を非搭載で

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アンカーネットワークサービス、中古PC 記憶媒体を非搭載で

2020年06月17日

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テレワークによる情報漏洩を回避

OA機器リユースを手掛けるアンカーネットワークサービス(東京都葛飾区)が、記憶媒体を持たない中古ノートPCの販売に乗り出している。同社は現在、ソフトウェアメーカーのコーレル社のシンクライアントソフト「パラレルス」の代理店であるOA機器卸のオクムラ社と業務提携をしている。

シンクライアントとは情報漏洩対策の手段として注目を集めているシステムで、サーバ側でアプリケーションや業務データを処理し、操作する側の手元にあるデバイス(クライアント端末)からは、サーバで処理された結果のみを閲覧できるというもの。

シンクライアントのイメージシンクライアントのイメージ

「クライアント端末にはデータを保持しないため、企業のテレワーク化が進む今、情報セキュリティ感度が高い企業には、シンクライアント化が重視されつつある」(アンカーネットワークサービス碇隆司社長)。

アンカーネットワークサービス 碇隆司社長アンカーネットワークサービス 碇隆司社長

碇氏によると、パラレルスはシンクライアントソフトとしては後発のもので、世界シェア1位を誇るものよりも安価だという。資金が豊富にはない中小企業がテレワーク用に新品PCを揃え、さらにシンクライアント化すればハイコストのため痛手となる。そこを、アンカーネットワークサービスが抱える中古PCからHDDやSSDを取り外し、パラレルスを入れて提供することで、ローコストでシンクライアント化ができるわけだ。「中古で済めば、1台4〜5万円程度が中心になるのでは」(碇氏)

第489号(2020/6/10発行)6面

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