RKグローバルオークション、ネットとリアルの棲み分け進む
2020年06月18日
ブランドオークション最前線Vol.4 新型コロナで変わる常識
RKグローバルオークション ネットとリアルの棲み分け進む
新型コロナ感染拡大の影響で、ブランドオークションの在り方に大きな変化が生まれている。連載第4回目は、リアルを主体としながらも昨年からネットも始めていたRKグローバルオークションに話を聞いた。
RKグローバルオークション 齋藤清本部長
--ネット競りが伸びているそうですね。
齋藤 昨年の12月からネットのRKGNAを始め、月1回の開催でしたが、5月は2回開催し、合計で4億円の出来高になっています。4月は5000万円でしたから大きく伸びました。
--オークネットのシステムを利用していますが、どんな特徴が。
齋藤 買い手の数が圧倒的に多いのが特徴です。買い手はRKGNA会員だけでなく、オークネット会員の方も入札して頂けます。オークネットは海外含めて2100社の登録がある。中には異業種の方が応札してくれることがあります。以前、ロレックスのGMT金無垢時計がリアルでは不落札だったが、ネットで落札されたことがありました。車関係の方で私物用か代行で買っていたようです。今後こういう方向けにRKGNAで真贋保証を付けて高額時計が高く売れるのを強みにと考えています。
--ネットの相場が高いと評判になっています。
齋藤 ひとつは、今までリアルだけでやっていた方がネット環境に順応してきた。2つ目は、リアルでは後ろの席に座っていた方がネットで遠慮なく買いだした。そのため、出品量が全体的に減少している中、荷の取り合いになっていることが要因かと。また、海外の応札が入っていることも挙げられます。当社の場合、バッグは欧州系、時計はインドネシアやマレーシアから入っており、相場を踏み上げていました。時計で1割、バッグは3割も海外の落札だったようです。
--もはや、ネットだけでいいのではとの声もありますが。
第489号(2020/6/10発行)7面