エフ・コネクト、骨董品の一括査定サイト
2020年06月27日
業者選別眼で差別化
メディア運営事業を手掛けるエフ・コネクト(東京都品川区)が骨董品・美術品に特化したオンライン査定プラットフォーム「SATEeee(サテイー)」を開始した。今年度で月間査定依頼数を500件まで増やしていくつもりだ。
仕組みとしては、ユーザーはメールアドレスを登録するだけで登録が完了し、写真を撮影して査定依頼を送ると複数の買取業者から査定額が届くというもの。すでに付き合いのある業者11社が登録しており、今後は各都道府県ごとに10社程度の業者登録を目指していく。ユーザーの利用は基本無料で、業者は売買の成約時に手数料を支払う。オプション機能の追加も検討している。
同社はこれまで、墓石・屋根修理・エクステリア工事などの異業種で一括見積サイトの運営をしており、そこで得たノウハウとして業者の選定眼に強みがある。実績・対応力・担当者の人柄・買取品目に対しての専門性等、多角的に見て優良な買取業者を選定していく。
またユーザーは査定時にメールアドレスだけの登録で済み、電話番号や住所などの連絡先を伝えるのは買取業者一社のみに限られる。知らない電話番号からの着信が続く不安もない。
「登録業者は量よりも質を重視する。ユーザーが望むものは『適正価値を熟練の鑑定士が査定してくれる専門性』だと想定している」(宇野崇史取締役)
第490号(2020/6/25発行)3面