携帯市場、中古スマホで空調・換気を制御
2020年06月27日
貸会議室等の"密"対策に
中古スマホを使い、貸会議室等の空調・換気等を自動制御できる「スマートスペースソリューション」がこのほど誕生した。開発元はIoTサービスを提供するNetCONNECT(東京都目黒区)。同社に対し、携帯市場(東京都千代田区)が中古スマホを供給し活用させている。
スマートスペースソリューションの仕組み
密空間のソリューションサービスとしてスペースのオーナーに訴求していく狙い。「近頃は、シェアスペースを1人で使い、テレワークをする動きも増えている」(NetCONNECT 德永隆也社長)
主な導入イメージは不特定多数が出入りするシェアスペースで、室内の入口付近にスマホを付随させた筐体を設置するというもの。筐体には空調・換気・照明を自動制御する装置を入れている。またスマホ自体に音を検知させ、騒音の可視化も行う。
特に利用者による騒音に悩みを抱えるオーナーは多いとされ、一般的に検音器を導入するにはコストが高くなりがちだった。中古スマホがその機能を担えれば低コストに繋がり利点もある。スマホには、予約管理ツールとして採用されている傾向が高いグーグルカレンダーと連動させる。そのスケジュールとCO2センサーとの連動検知によって密状態を把握させ、自動的に換気・排気をする仕組みだ。
携帯市場は昨年から法人取引を強化中だった。特に法人携帯として使用を終えたアンドロイド端末においては、「iPhone一強の中、アンドロイドの利活用を模索していた」(携帯市場広報・冨永潤一氏)。本協業では、中古アンドロイド端末を充てていく。
第490号(2020/6/25発行)2面