田村書店、コレクター垂涎の初版本が店頭高額商品No.1

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田村書店、コレクター垂涎の初版本が店頭高額商品No.1

2020年07月21日

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この店で一番高いモノはこれだ! Vol.11

様々な業態のリユース店を訪問し、その時点で店頭に並ぶ一番高い商品を紹介するこのコーナー。今回は神保町の古書店「田村書店」。店頭で一番高い物はフランス作家・批評家スタンダールの『恋愛論』初版・全2巻です。

スタンダール著『恋愛論』1000部印刷の初版本

恋愛論 De l'amour『恋愛論 De l'amour 』 全2巻 パリ、モニ=レネ発行、1822年刊。185x110mm、
背角紺色モロッコ革装、背に金箔飾り、平と見返しマーブル装、極美

1904年(明治37年)、和本・漢籍専門店として創立された田村書店(東京都千代田区)は、「日本一質が高い」と言われる神保町の老舗古書店だ。戦後に三代目である奥平智氏が引き継いでから、洋書 や翻訳物も扱うようになった。現在は同智氏のふたりの息子が経営にあたり、兄の晃一氏が1階の日本語の文学書や人文科学書、弟で同社の代表である禎男(よしお)氏が2階の洋書を担当している。

2階は16〜20世紀の仏独文学系を中心に、西洋古典、哲学、言語、書誌学、挿絵本、美術、自筆物、美麗装幀本、音楽、料理、稀購書など学識豊かな原書が揃っている。

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第491号(2020/7/10発行)17面

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