東京古書会館、待望の古物市場が閉鎖から2ヵ月ぶりに再開
2020年08月02日
古書市場が待望の再開
東京古書会館 閉鎖から2ヵ月
6月1日、東京古書会館(東京都千代田区) の古書市場(交換会) が約2ヵ月ぶりに再開された。戦中、戦後も続いていた市場が閉鎖されるのは前代未聞の出来事だ。再開にあたり、東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合)ではどんな対策をとっているのか、また市場閉鎖前と後では、古書業界にどのような意識の変化があったのかを取材した。
東京古書会館では、封筒に入札用紙をいれる「置き入札」形式のみで市場を開催
取材日は雨だったため、窓の開け方は控えめ
窓を開けて換気。
置き入札だけ 発声なし 滞在時間短く
日本最大の古書市場(交換会)が行われる東京古書会館が閉鎖したのは4月9日。再開は6月1日だった。再開後の2週間は、月〜金毎日開催していた市場を1日おきに開催する準備期間をとった。通常開催に戻ったのは6月15日からだ。
東京古書組合は利用する組合員に対し、予防対策を策定(表1)。各古書市場の運営は主催する会に任せており、会によっては入札時間を長く設けるなど、三密を避ける工夫をしている。
第492号(2020/7/25発行)11面