コロナで進むリユース業界再編、M&Aブランド企業3社の共通項とは?
2020年10月04日
コロナが加速させる業界再編
M&Aブランド企業3社の共通項とは?
リユース業界でM&Aが相次いでいる。新型コロナの影響による業績悪化や先行き不安が募る企業が増える一方で、成長の加速やシェアを取るために買い手の意欲も高い。8月にはブランド品を扱う企業3社の買収が明らかになる等、業界再編のギアが一段と上がりそうだ。
ネオスタンダードはバリュエンスの傘下に
バリュエンスホールディングスは8月20日、買取専門店を展開するネオスタンダードの全株式を取得すると発表し話題を呼んだ。「なんぼや」等の買取専門店を展開するバリュエンスジャパンは、買取強化のために出店を拡大してきた。ただ、「自社リソースでの出店は年10店程度が限界」(同社)と、店舗網の拡大を加速させるためにM&Aを選択した。
ネオスタは買取店を関東中心に1都5県に54店舗を展開。ただ売上高は減少傾向にあり、20年4月期の売上高は36億800万円。直近の3期は営業赤字だった。
バイセルは共闘型のM&A
こうしたコロナで業績が悪化する一方で、将来的な成長を考え売却する動きもある。「今後の成長曲線やどう会社を残していくかを考えた時に、力を合わせた方がいいと判断した」と話すのは、バイセルテクノロジーズの傘下に入ることを決めたダイヤコーポレーションの太田大哉社長だ。
第496号(2020/9/25発行)20面