ブランドオークション、進む合従連衡【相関図付き】
2020年12月05日
ブランド品を競るオークションにおいて、合従連衡が進んでいる。引き金は近年増加するM&Aだ。また、新型コロナの影響でネットや入札型が増加したことで、提携や連携、新規参入の動きも活発となっている。古物市場の相関図をまとめた。
ダイヤと提携を解消アプレが独自に市場
アプレは12月から単独開催による古物市場「APREオークション」を開始する。ダイヤコーポレーションと共同開催してきた「タイムレスオークションby APRE」は11月で提携を解消した。ベストバイと共同で開催していた「ABネットオークション」も独自の市場に集約する。
提携解消の引き金となったのは、バイセルテクノロジーズがダイヤ社を買収したことにある。アプレは、新たな提携先としてJWAと協議。まずは、ブランド時計の売買で支援を受ける運びとなった。JWAは、マックスガイの「東京MGオークション」の運営面を担っており、この形を広げる。
新型コロナの影響で、手競り開催していた市場の多くが入札制やネット競りに切り替えた。ただ、競りのシステム開発には時間と先行投資を要するため、リスク軽減のために他社のプラットフォームを活用する動きが広がってきている。
第500号(2020/11/25発行)20面