東日本大震災から10年、リユース通じて「互助」に寄り添う

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東日本大震災から10年、リユース通じて「互助」に寄り添う

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  • 東日本大震災10年
  • 東日本大震災(3.11)の発生から今年で10年の月日が経つ。この間日本では、3.11以外の地震や豪雨などの天災に度々見舞われてきたが、社会や組織の構成員が互いに助け合う「互助」の精神が広がったのもこの10年だ。リユース業界では「物資支援」「買取寄付」など、できることをそれぞれに実行し社会貢献の一翼を担ってきた。

2月13日の余震「我々はまだ3.11の中」

震災支援物資配給活動の様子震災支援物資配給活動の様子(提供:東都クリエート)

「今年2月13日に起きた地震が、(3.11の) 余震ということで、我々はこの中にまだいるんだなと感じた」。福島や宮城を中心にリユース店「オーディン」やブックオフFC店を展開する東都クリエート(福島県福島市)の池田聡社長は、こう話す。

先日起きた3.11の余震とされる揺れで、同社では被害を受けた店舗があった。その後ブックオフの本部から作業の応援が入った。こうしたグループ内での助け合いはかねてから土壌が形成されてきており、3.11当時にも応援をもらった東都クリエートは、その5年後に起きた熊本地震の際、被災した現地のブックオフ店舗に駆けつけた。池田氏は、「互助の精神は、非常時においてはとても重要になる。私たちのいるブックオフのグループだけということでなく、日頃から取引先さまとの関係は大切にしていきたい」と話す。

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第507号(2021/3/10発行)15面

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