上場リユース企業2月期決算、コロナ禍も底堅い業績
2021年04月23日
上場リユース企業2月期決算
上場リユース企業の2021年2月期の決算が出揃った。新型コロナの影響が追い風になった商材もある一方で、衣料品など苦戦を強いられた商材もある。ただ、総じてリユース企業で売上高が大幅な減収となる企業はなく各社堅調で、底堅さが伺える。
コロナ禍も底堅い業績
不振の衣料を他商材が補う
企業名 | 売上高 (億円) | 前年比 | 営業利益 (億円) | 前年比 |
---|---|---|---|---|
トレジャー・ファクトリー | 187.4 | -2.0% | 1.06 | -88.6% |
衣料・ブランド不振、家具・家電は堅調 | ||||
テイツー | 240.1 | 11.9% | 7.86 | 202.1% |
巣ごもりでゲーム特需 | ||||
ありがとうサービス | 60.4 | 2.0% | 6.89 | 3.7% |
一部店舗で休業や時短営業もネット販売を拡大 | ||||
買取王国 | 48.9 | 0.0% | 1.26 | 15.7% |
衣料不振も工具・メディアが好調 |
リユース業界大手のトレジャー・ファクトリー(東京都千代田区)の2021年2月期の売上高は前期比2.0%減の187.4億円となった。昨年4月、5月の緊急事態宣言により、一時的に売上高が減少。1Q(3-5月)の売上高は前年同期比16.6%減となったが、その後は衣料品の販売も復調。在宅やテレワーク関連の需要で、家具や家電、ホビー用品は年間を通じて好調だった。前期の先行投資も踏まえ、今期の売上高は20.8%増の226.4億円を見込む。
緊急事態宣言による巣ごもりが追い風となり特需の恩恵を受けたのがテイツー(岡山県岡山市)だ。非連結の売上高は前期比11.9%増の240.1億円となった。「特に中古も含めゲームの特需要因は大きい。ただ、利益面では粗利率改善や販管費の抑制に努めた点が寄与した」(青野友弘取締役管理部長)。
第510号(2021/4/25発行)1面