リユース大手、今が「攻めどき」と出店に意欲的な姿勢
2021年06月22日
新型コロナ下での外出自粛や需要衰退により、店舗の撤退基調にある産業が存在する一方、リユース業界の店舗数は拡大しそうだ。大手企業は大方、変わらず出店に意欲的な姿勢を見せている。郊外・都心問わず撤退により空いた物件への出店のチャンスがあり、今が「攻めどき」と捉える。
リユース大手"攻めの出店"
コロナで撤退相次ぎ、好立地に機会
コロナ影響で撤退したとされる紳士服店「洋服の青山」の跡地にトレジャーファクトリー寝屋川店が7月22日にオープンする
「洋服の青山」跡地にトレファク
トレジャー・ファクトリーは今期、過去最大となる年間15~20店の出店をグループで計画。「コロナ感染拡大により、遠出するのではなく自宅周辺のサービスを利用する人が増 えている」(野坂英吾社長)。郊外中心に総合店「トレジャーファクトリー」を5~6店出す。7月22日には大阪・寝屋川の「洋服の青山」跡地に出店する。また、「あまり出店できずにいた都心や駅近の 店舗については今、良好立地の物件がよく出てきておりチャンス」と話す。取扱商材は需要を見て判断し、「インバウンドがダメなら国内需要向け、ビジネスユースがダメならホームユース」のようにコントロールする。既に既存店の大半でこうしたテコ入れは完了し、「(コロナ下で不振とされる)衣料・服飾はもう回復している」。
コメ兵ホールディングスは、3年後には現在の3倍強にあたる約300店舗をグループで実現させる。コメ兵で買取専門店を年間30店ずつ出す。コロナでブランド品販売が苦戦している一方で、「イベント買取で成功したエリアや商業施設等、お客様の行きやすい場所に出店する」(石原卓児社長)。販売はネットを強化し、これによる比率を5割にまで高める。また買取FC店「ブランドオフ」の出店も加速させる。3年で100店舗を目指す。
第514号(2021/6/25発行)1面